未来を創る

f:id:koheisblog:20201028081922j:plain気付いたら10月の残業時間がすごいことに。手持ち無沙汰な状態よりも目の前に常にやることがあった方が、半人前の僕には丁度いいので感謝してる(といいつつも辛いものは辛いが)。

 

実は今月、大学時代の先輩に会いに徳島県まで行ってきた。既に何人かの方の頭には思い浮かんでいるとは思うが、そう人生初めて独立リーグの野球たるものを観戦した。まず驚いたのが投手のレベル、完成度の高さ。僕が野球界から離れて以降の3年の間に野球界全体が爆速で進化したことも背景としてはあるが、にしても完成度が凄く高い。それを証明したのがまさに今回のドラフト会議で、僕が観戦した同球団からは2名の投手がプロ入りをした模様。六大学という狭い世界にいた僕は素晴らしい素質を持った選手がここにもいるんだと驚いた。

 

昨今独立リーグもチーム数が増え、従来の大学や社会人野球に留まらず、高校を卒業した若者が活躍できるフィールドが増えている。プロ野球も3軍が出来始め、各球団、才能のある選手を1人でも多くと獲得に動いている(巨人が今年のドラフトで育成枠で12名の選手を獲得したのには驚いた)。有識者ではないのでクリアな答えは分からないが、その背景にはある程度ごそっと選手を獲得しないと誰が今後伸びるのか分からないというスカウンティングの限界がそこにあるのでは?と当方はguessしている。n数を増やせば上の舞台で活躍できる人は必然的に増える。

これ以外にも、NPB自体も16球団構想を検討していたりと明らかに活躍できるフィールドは数年前よりも広がっていると思う。

 

東京に戻る機内でふと考えたことがある。

 

「活躍できるフィールドは増えているが、金の卵を育てるだけの充実したインフラ設備が日本にあるのか?」「身体を動かせる環境はあるとしても、単なる場の提供に留まらずプレーヤーのパフォーマンス向上をサポートできるインフラは提供されているのだろうか?」

 

例えば球場。既存の自治体が保有する球場はあまりにoutdatedで、データドリブンな現在なスポーツ界とインラインとなっていないのではないか。球速表示すらされない球場もある。

 

室内練習場。高校球児が雨天時に練習できるような環境が整備されていないのではないか?

 

基本的にこういうインフラ的なスポーツ面の課題はこれまであまり議論されてなかったと思う。むしろスポーツ界に従事する人は取っ付きやすい指導現場や技術面に話が向かいがちな印象を受けている。

 

ではこの問題に誰がアタックする必要があるのか?前提として余りにも膨大な資本コストがかかるから相当なお金を持っている組織でないと動かない。地方自治体か?限られた財源故に、彼らのroleはあくまで身体を動かす場の提供に留まる。プロ野球界か?そもそも殆どの球団が赤字だし、足元でも球場を自前で持っている球団がマイノリティで、彼らが主体となり動きだすことは考えにくい。

 

現時点では誰がという主語が分かっていないが、誰かがキックオフしてボールを蹴り出さないといけない。僕が現時点で貢献できる隙はなさそうだが、問題意識を持った以上何か動かないとなと感じ始めた。

 

現時点でクリアな答えや具体的なイメージは持ち合わせていない。ただそれは動きながら解をだしていけばいいと思っている。その為にもかなり根気強く且つ数十年単位でworkし続ける必要がある。道が引かれているとは思わず、未来を創る、壮大な実験としてこの構想に動こうと思う。

 

データドリブンな野球インフラを整える。

恐らく数年後には仕事の関係上、海外に駐在することになり日本にいない期間があるがそれでも粘り強く続けて数十年後には解を出したい。

 

 

ps.賛同してくれる人がいれば是非ともに動きましょう。野球を全く知らない人ほど大歓迎です。